すっぽん効能辞典

すっぽんの噛み付く力ってどのくらい？

すっぽんはその強い噛むときの力で知られています。
すっぽんは、ご存知の通り、一度噛み付いてしまうとなかなか離れてくれません。
さて、一番良いのはかまれないようにしておくことですが、まあ、実際にかまれてしまった場合の対処法をご紹介しましょう。

雷の音を聞かせたら離れるであったりと、様々な迷信がありますが、最も効果的な対処法とは、かまれている指と一緒にそのすっぽんを水の中に静かに沈めてやることです。
こうすると、安心してすっぽんは自分から指から口を離して逃げていきます。
これは、すっぽんが指が食べられない物だと判断したから、という話もあります。

食べられない物にいつまでも噛み付いていても意味がありませんし、もしそのまま水の中から引っ張り出されて、さらに空中で力尽きて口を開けてしまい、落っこちて死んでしまうかもしれません。
さらに着地を生き延びることができても、もしその周りに水が無かったら、水分が摂取できず、干からびて死んでしまうかもしれませんよね。
そのため、水の中にいれてやると、今のうちに！といったように離れていくのです。

ちなみに、すっぽんが一度噛み付いたものをなかなか放さないのは、何度も噛みつくことで消耗される体力をならべく減らすためです。
スッポンというのは、昼の間はじっと影に身を潜めていますが、夜になれば狩りに出ます。
しかし、その狩りは獲物を追うのではなく、水の底にある泥の中にからだを浸からせ、頭だけを出して、そばを魚が通って来ないかと待ち続けるクモのような狩りの方法をとります。

そのため、近付いてきた物であるならば、とりあえず何でもいいからむやみやたらと噛み付いてみます。
すると当然、一日に何度も噛み付いてしまっている訳ですから、そのたびに体力を消耗してしまいます。
そのため、ならべく噛み付く回数を減らすことで体力消耗を引き起こす事態を減らそうとして、一度噛み付いたら、なかなか離さないということなのです。